まず1つ目は「国内の株」を運用するもの。そして2つ目は、「国内の債券」を運用するもの。最後に3つ目は「海外の株や債券」を運用するもの。以上3つです。
株というのは、ハイリターンを望める魅惑的な金融商品ですが、その分ハイリスクが投資家たちにはつきまといます。このリスクとは具体的に何かというと、主なものは2つです。
① 株の値動きを読み切るのには、知識と経験と情報収集力が必要。素人や経験の浅い人にはかなり難しい。
② 少ない資金では、分散投資することが難しい。個人投資家はあまり多くの資金を持っていないので、2つ3つの銘柄に集中して投資することが多い。しかし、狭い範囲に集中していると、何かあった時に受けるダメージが大きくなる。
この2つのリスクを最小限に抑えられるのが投資信託なのです。①については、投資信託で実際に運用するのは「ファンドマネージャー」という投資のプロです。信頼できるファンドマネージャーを見抜く目は必要になりますが、ちょっと株をかじった程度の個人投資家では太刀打ち出来ないほどきちんと勉強してきて、経験も積んできているプロです。値動きの読み間違いというリスクは軽減されるでしょう。
そして②に関しては、投資信託は、複数の投資家たちからお金を集めて行いますので、分散投資が可能となるのです。イメージとしては、豊富な資金は「広大な土地」のようなものです。広大な土地のあちこちに「株」という名の種を植えて行けば、「株価暴落」という局地的大雨が降ってきても、離れた場所に植えた種は被害を回避出来ます。しかし、乏しい資金では、種を植える土地が狭いということで、局地的大雨が降ったら種が全滅してしまうというリスクが付きまといます。投資信託ならこのリスクも軽減できるわけです。
債券というのは、期限付きで国や地方公共団体にお金を貸し、期間満了時には貸した金額を返して貰え、期間中には利子をもらえるものです。株に比べローリスクでありますが、株と比べてしまえば、ローリターンになってしまうのは否めません。
着実性と安定感のある投資信託を求める投資家から人気のある運用スタイルですね。
1つ目、2つ目の海外版と言ってしまえばそれまでですが、メリットデメリットは少し異なります。
メリットは、国内のものよりも高金利であるケースが高いということ。
一方でデメリットは「為替」や「国際情勢」など、運用する上で気を配らなくてはいけないものが増えるということです。価値の変動を起こす要因が多いということは、リスクも高まるということですので、必然的にハイリスクにはなってしまいます。
しかしその分ハイリターンとなる可能性もありますので、国際情勢に精通していて信頼できるファンドマネージャーに出会えて、円高・円安のタイミングなども噛み合えばトライしてみるのも良いかもしれませんね。